2015年7月14日火曜日

高級感は相手のファッションを見ろ

クライアントとの打ち合わせ時に
チラシの表面のデザインなど
「高級感」を求められる時が多々あります。

クライアントの担当者にラフデザインを見せた時

担当者:「あー。いーですねー! 何というか高級感がありますね」
私:「ありがとうございます! それではこのデザインで進めます」

その時、社長が打ち合わせルームに入ってきて

社長:「デザインをみせて」
    「うーん。もっと高級感を出してよ」
担当者:「そーですよねー。私もそう思っていました」
    「もう少し高級感を出して、再提出して下さい」
私:「………し、承知しました−!」

というような事もありました。

担当者の柔軟な発想を、今は検証しようとは思いませんが、
そうなんです。「高級感」は人によって全く違うんです。

提出したチラシは、マンションの折り込みチラシデザインで
白地に、マンションの外観をボカシを使ってふわっと入れて
花の画像と合成したモノ。

普段お世辞を言わない、堅物の「デザイナーA」も
「オー。素敵ですネー」と言っていたので
かなり自信を持っていたのですが、
クライアントの社長には「ピン」とこなかったようです。

これも高級感











これも高級感



















こんな事を何度も繰り返し、的を得た「高級感」を出すために
気づいた事があります。

それは「相手のファッションを見ろ」です。

その時の社長のファッションは、
ストライプ入りの「どこぞ」のダブルスーツ、色は濃紺

ネクタイは、これまたストライプの入った臙脂
金のネクタイピン(ダイヤ?付)、カフスも金!

靴は磨き上げられた、黒のストレートチップ
ヘアスタイルは、殺気を帯びたパンチパーマ

そして、車はトランクに人を入れやすそうな大きなメルセデス!

そして私は、上記の内容から分析して
少しテクスチャの効いた、黒地にゴールドをアクセントにした
これ以上おっかないマンションは無い」と言う感じのデザインを提出したところ
社長からは絶賛されました。

ちなみに、この会社とは長いおつきあいを今でもさせていただいています。