2015年9月29日火曜日

薄い用紙で高級感を出す印刷

会員誌などに同梱する広告で、
郵送料の関係から、用紙の斤量(紙の厚さ)が制限される場合があります。

今回も極力薄い紙を使い、なおかつ高級感を出したいとの依頼がありました。

内容はイベントの招待カードなのですが、
紙を薄くすると、やはり高級感が無くなります。
かなり良い用紙を使っても、映画のチケットのようになってしまいます。

そこで、紙に凹凸のあるエンボス紙に印刷しました。
(用紙は、パムスの100kg)

掲載の写真では、分かりにくいかもしれませんが、
特色のゴールドと紙の凹凸が、何とも言えない雰囲気を出してくれました。

凹みがある分、発色が悪くなりますが、
薄い紙で高級感を出すには、お勧めです。

2015年7月14日火曜日

高級感は相手のファッションを見ろ

クライアントとの打ち合わせ時に
チラシの表面のデザインなど
「高級感」を求められる時が多々あります。

クライアントの担当者にラフデザインを見せた時

担当者:「あー。いーですねー! 何というか高級感がありますね」
私:「ありがとうございます! それではこのデザインで進めます」

その時、社長が打ち合わせルームに入ってきて

社長:「デザインをみせて」
    「うーん。もっと高級感を出してよ」
担当者:「そーですよねー。私もそう思っていました」
    「もう少し高級感を出して、再提出して下さい」
私:「………し、承知しました−!」

というような事もありました。

担当者の柔軟な発想を、今は検証しようとは思いませんが、
そうなんです。「高級感」は人によって全く違うんです。

提出したチラシは、マンションの折り込みチラシデザインで
白地に、マンションの外観をボカシを使ってふわっと入れて
花の画像と合成したモノ。

普段お世辞を言わない、堅物の「デザイナーA」も
「オー。素敵ですネー」と言っていたので
かなり自信を持っていたのですが、
クライアントの社長には「ピン」とこなかったようです。

これも高級感











これも高級感



















こんな事を何度も繰り返し、的を得た「高級感」を出すために
気づいた事があります。

それは「相手のファッションを見ろ」です。

その時の社長のファッションは、
ストライプ入りの「どこぞ」のダブルスーツ、色は濃紺

ネクタイは、これまたストライプの入った臙脂
金のネクタイピン(ダイヤ?付)、カフスも金!

靴は磨き上げられた、黒のストレートチップ
ヘアスタイルは、殺気を帯びたパンチパーマ

そして、車はトランクに人を入れやすそうな大きなメルセデス!

そして私は、上記の内容から分析して
少しテクスチャの効いた、黒地にゴールドをアクセントにした
これ以上おっかないマンションは無い」と言う感じのデザインを提出したところ
社長からは絶賛されました。

ちなみに、この会社とは長いおつきあいを今でもさせていただいています。







2015年5月15日金曜日

ホログラム箔と特色

久しぶりに、ちょっと仕様に凝った招待カードをつくりました。
地色が特色のメタリック、キャッチ部分がホログラム箔という贅沢な仕様。

贅沢な分、かなり存在感があります。

10年ぐらい前までは、この手の仕様はよく作りましたが、
最近では、珍しくなりました。
40歳以降のデザイナーなら、反応していただけるのではないでしょうか(笑)。